WUCインタビュー第二弾
更新日:2020年8月6日
2018年6月13日~6月26日にかけて開催された『第3回大学世界選手権大会』において法政大学体育会アメリカンフットボール部から4人の選手が日本代表に選出されました。世界に出て感じたことや同年代の選手とプレーして考えさせられたことを聞きました。
四年 TE 川村湧介選手 ―WUCで世界の舞台を経験してみていかがでしたか?
日の丸を背負うことは誰にでもできることではないし、若くして大きな舞台で世界と戦えたことは貴重な経験になりました。実際に世界と戦ってみて、壁はそこまで厚くなく自分たち法政フットボールがやっていることは間違っていなかったと感じました。しかし、足りないところも多々あるということが知れてよかったです。
―日本に足りないものはなんだと思いますか?
日本の武器はチームワークであると言われていたし自分もそう思ったし世界と戦うにはそれを前面に出していくべきだし実際チームワークを発揮できた場面もあったが、圧倒的に足りていなかったのは自信や気持ちの面だと思いました。フィジカルの差はだれが見ても歴然であったが、ただその中で日本がどうやって戦うのか、どういうメンタリティで戦うのかだと思います。中国・韓国戦はいつも通り試合に臨めたが、アメリカ・メキシコ戦はどうしても身構えてしまい普段通りのプレーができませんでした。それと連鎖して消極的なプレーも多々ありました。
―メンタルが強ければアメリカ、メキシコにも勝てましたか?
メンタルだけではなく、大会前に練習できる時間が2日しかなかったので、もっと多く取れていれば全員の戦術理解力が上がりコンビネーションも磨け、それが自信につながりることでより良い勝負ができたと思います。
―メキシコ、アメリカなど海外の強豪国に勝つには日本はどうすれば良いと思いますか?
アメフトは入念に準備をして作戦を練り、フィールドに立つ11人がしっかりと自分の役割を果たせば必ず勝てるし、下馬評で負けていてもアップセットを起こすことができるスポーツです。そこがアメフト、チームスポーツの面白さであり陸上の100メートル走との違いだと思います。まずは法政フットボールで取り組んでいる世界基準のフィジカルでアメリカとメキシコとの差を少しでも埋めることができればアメフトというスポーツは世界に勝つチャンスはあると思います。
―日本代表で学んだことを法政オレンジにどのようにして還元していきたいですか?
日本代表で学んだことをチームに還元するということは、私が日本代表として中国に行くと決めた目的の1つです。私は立場上、オフェンスのみんなの前で話す機会が多く口頭で日本代表で得たものや経験したことを伝えることができます。それも十分大切なことではあるし役割ではあると思いますが、私が行動で示すことが大事でありそれが一番みんなに伝わっていくのではないかと思います。今回の私の経験が法政フットボールのスタンダードをより高い次元に持っていく手助けになれば良いと思います。
―帰国後のWUCメンバーの変化は感じますか?
栗田は今回の遠征でとても成長したと感じています。栗田にはこれからオフェンスを引っ張っていく存在になってほしいと思います。
三年 OL 栗田壮一郎選手 ―WUCで世界の舞台を経験してみていかがでしたか?
中国と韓国とは大きい差があったが、合わせることなく自分たちのプレーをやりました。アメリカとメキシコは非常に強かったです。アメリカはD1が多く呼ばれていて今までのアメリカよりも強くてサイズもスピードも全部違ったが、何もできなかった訳ではなくインサイドゾーンは押せていました。メキシコは細かいところで差が出たと思います。
―日本に足りないものはなんだと思いますか?
気合い・気迫などメンタル面では勝っていたと思いますが、積み上げていたものが違うと感じました。海外の選手はセンスがある上に努力をしていて、かなり実力差があると思いました。
―体格が違うことによる弊害はなんだと思いますか?
体が大きかったら強いし、日本人は大きい人と対峙した時に1体1で勝たなきゃいけないと思い周りが見えなくなってしまうと思います。
―日本代表で学んだことを法政オレンジにどのようにして還元していきたいですか?
関西学院大学のキャプテンと夜遅くまで話をして、学んだことをまずは自分で実践しようと思います。
―帰国後他のメンバーにWUCでの話をしましたか?
細かい技術面の話はしていますが、海外の選手がどうだったかとかは話していません。
―先輩方から栗田選手は変わったと言われていますがご自身ではどう感じていますか?
他選手の話で自分のチームと共通しているところは学ぼうと思い聞いていました。ある選手は、人に言えるようにまずは自分が一番やったと言っていたので、自分も人に言えるようになろうと思い自分がチームで一番やっていこうと思います。
コメント